2015年7月27日月曜日

死後の世界~六道

人は死んだらどうなるのか、時々考えることがあります。
「あの世」って存在するんでしょうか?

仏教では、死後は「天道」「人間道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」のどれかに生まれ変わるとされていて、これらを総称して「六道」というのだそうです。

この来世の行き先は、生きている間の行いによって決まります。

三途の川を渡ったあと、「閻魔大王」に裁きをうけ六道のうちいずれかに振り分けられるのだそうです。

こう聞くと、今、正しく生きられているのかあらためて考えさせられますが、それぞれ「六道」について説明しますと、

天道」=天人が住む六道の最上界。天人は長寿で、快楽の多い生涯を送りますが、煩悩から解き放たれていない。

人間道」=人間が住む世界。生老病死(四苦)をはじめ、多くの苦しみを味わうが、仏になる道も開かれている。

修羅道」=戦いや争いが絶えない修羅場の世界、うぬぼれや嫉妬心が強く、慈悲心を失った人が堕ちるとされる。

畜生道」=愚かな人間が堕ちるとされる。家畜や野獣のような生き物の世界。常に弱肉強食の恐怖にさらされる。

餓鬼道」=強欲な人が堕ちる世界。何か食べようとしてもすぐに燃えてしまうので激しい飢えに悩まされる。

地獄道」=最も、罪の重い人が堕ちる。苦痛と恐怖に満ちた地下の牢獄。罪に応じて過酷な責め苦を受ける。


ということなんだそうです。

なんだか恐ろしいですね。

この六道に、悟りに至る4つの心の状態(声聞、緑覚、菩薩、仏)を追加したものを「十界」というのだそうです。

本当にこのような世界があるのかどうかわかりませんが、まっとうに生きなさいという仏教の教えなんでしょうね。